6月は、年金を受け取る方にとって通知書を見直す大切な時期です。
今年は年金額が増えても、通帳の振込額だけを見ると「思ったほど増えていない」と感じるかもしれません。
82歳の確認メモ:まずは「年金支払額」と「控除後振込額」を分けて見ます。額面と手取りは同じではありません。
2026年度の年金はどう変わったのか
日本年金機構は、令和8年4月分から基礎年金が1.9%、厚生年金の報酬比例部分が2.0%引き上げになると案内しています。[1]
この新しい金額は、6月15日支払分から反映されます。つまり、6月の通知書は今年度の家計を考える出発点になります。
| 確認する数字 | 令和8年度の例 | 見方 |
|---|---|---|
| 老齢基礎年金の満額 | 月額70,608円 | 昭和31年4月2日以後生まれの例です。 |
| 標準的な厚生年金夫婦世帯 | 月額237,279円 | 40年間就業したモデル世帯の例です。 |
表の数字はあくまで代表例です。実際の受給額は、加入期間や働き方、世帯状況によって変わります。

手取りが少なく見える主な理由
年金振込通知書には、年金支払額だけでなく、介護保険料や医療保険料、税金などの控除項目も記載されます。[2]
そのため、年金額が増えても、差し引かれる金額の変化によって、実際の振込額は小さく見えることがあります。
| 項目 | 通知書で見る意味 |
|---|---|
| 年金支払額 | 控除前の額面金額です。 |
| 介護保険料 | 年金から天引きされる場合があります。 |
| 医療保険料 | 後期高齢者医療保険料などが表示されます。 |
| 税金 | 所得税、住民税、森林環境税などです。 |
| 控除後振込額 | 実際に口座へ入る金額です。 |
落ち着いて見るコツ:増えたかどうかは「額面」だけでなく、「何が差し引かれたか」も一緒に見ます。
6月の通知書で最初に見る場所
日本年金機構は、年金振込通知書を毎年6月に送ると説明しています。[2]
この通知書は、6月から翌年4月までの支払予定を知らせるものです。
まず、前回支払額と今回の控除後振込額を比べます。次に、保険料や税金の欄に大きな変化がないか確認します。

82歳の暮らしで大切な家計の見方
年金の増額はうれしいことですが、生活費は食料品、光熱費、医療費の変化にも影響されます。
通帳の入金額だけで判断せず、毎月必ず出ていく費用を一枚の紙に書き出すと、家計の全体像が見えやすくなります。
- 通帳の振込額を確認する。
- 通知書の控除項目を確認する。
- 医療費、食費、光熱費の増減をメモする。
- 不明点は年金事務所や自治体へ相談する。
特に介護保険料や医療保険料は、自治体から届く通知と合わせて見ると理解しやすくなります。
家族と共有したいポイント
年金通知書は、本人だけで抱え込まないことも大切です。家族に見せる場合は、金額の意味を一緒に確認しましょう。
「減った」「増えた」と急いで判断せず、額面、控除、振込額の三つに分けると、会話が落ち着きます。
家族への一言:通知書は家計の成績表ではありません。暮らしを守るための確認表として読みましょう。
よくある質問
- Q年金は増えたのに、手取りが増えないことはありますか?
- Aあります。保険料や税金の控除が変わると、額面の増加ほど振込額が増えない場合があります。
- Q最初に確認する欄はどこですか?
- A「年金支払額」と「控除後振込額」です。額面と手取りを分けて見ることが大切です。
- Q通知書の金額が分からない時はどうすればよいですか?
- A年金事務所、ねんきんダイヤル、自治体の担当窓口で確認できます。通知書を手元に置くと話が早くなります。
- Q家族に見せてもよいでしょうか?
- A信頼できる家族なら、家計確認の助けになります。ただし、個人情報なので保管や共有は慎重にしましょう。
まとめ
2026年度の年金は、基礎年金と厚生年金で増額改定されています。新しい金額は6月支払分から確認できます。
一方で、実際の振込額は保険料や税金を差し引いた後の金額です。通知書は、額面と手取りを分けて読むことが大切です。
82歳の暮らしでは、数字を急いで判断しないことが安心につながります。通知書、通帳、毎月の支出を並べて確認しましょう。
参考・出典:
[1] 日本年金機構「令和8年4月分からの年金額等について」
[2] 日本年金機構「年金振込通知書」
[3] 厚生労働省「令和8年度の年金額改定について」
[4] LIMO「2026年6月 年金増額なのに手取りが少ないのはなぜ?」


