スマホの小さな画面から、
この記事を読んでくださるあなたへ。
こんにちは。
82歳のアマチュア無線家、加藤です。
私は1960年、15歳のときに開局しました。
それから、もう半世紀以上が過ぎました。
けれども不思議なことに、
無線機の前に座ると心は少年に戻ります。
「もう歳だから」と、
新しいことを避けたくなる日もあります。
しかし、82歳の私にも、
毎日まだ新しいワクワクが届きます。
アマチュア無線は古い趣味ではありません。
いまはPCやスマホの時代と重なっています。
電波とデジタルが手を結び、
脳と指先をやさしく刺激してくれます。
82歳の「今」を生きる私からのご挨拶


私はいまも、現役の第1級アマチュア無線技士です。
日々、無線機とパソコンに向き合っています。
若いころの無線は、声と耳が主役でした。
夜更けに遠い国の声を聞くと胸が躍りました。
いまはそこに、画面の光が加わりました。
デジタルの文字が、静かに世界を運んできます。
スマホで読んでいるあなたも、
きっと似た気持ちを持っておられるでしょう。
「昔は好きだったが、もう無理かな」
「パソコンは少し苦手だな」
そう思う気持ちは、私にもよく分かります。
けれど、心配しすぎなくてよいのです。
一歩ずつなら、デジタルは味方になります。
急がず、怖がらず、触れてみればよいのです。



屋根の上で風を感じ、アンテナを自作する興奮


私の自宅には、地上高11メートルほどの場所があります。
そこへ自作アンテナを張る時間が好きです。
たとえば、ダブルバズーカアンテナ。
寸法を考え、材料を選び、手で形にします。
風を受けながら、少しずつ調整します。
SWRの針を見つめる時間は真剣勝負です。
うまく合った瞬間、
胸の奥で小さな花火が上がります。
これは、買ってきた既製品を置くだけではありません。
自分の手で仕組みを作る楽しさです。
- 寸法を考える。
- 材料を切る。
- 半田づけをする。
- 空へ電波を放つ。
この一連の流れが、頭と指を動かします。
まさに、私にとっての脳トレです。
若さとは、年齢だけでは決まりません。
「なぜだろう」と考える心に宿ります。



「FT8」という奇跡。PCと電波が織りなす世界


アマチュア無線は衰退した。
そんな言葉を耳にすることがあります。
たしかに、昔のにぎわいとは違います。
けれど私は、別の見方をしています。
無線は、静かに進化しています。
とくにFT8の登場は大きな変化でした。
FT8は、パソコンを使うデジタル通信です。
弱い電波でも、世界と交信しやすくなりました。
JARL NEWSの解説でも、
FT8は小さなアンテナでもDXに挑めると紹介されています。
またARRLも、FT8を非常に人気の高いHFモードとして紹介しています。
弱い信号を拾う技術が、趣味の幅を広げたのです。
画面には、世界中のコールサインが流れます。
まるで、静かな港に船の灯がともるようです。
マウスを動かし、画面を読み、設定を見直す。
その小さな作業が、脳に心地よい刺激をくれます。
終活という言葉を聞く年齢になりました。
でも私は、終わり支度だけでは寂しいと思います。
人生の後半にも、
まだ未知の航路は残されています。
FT8は、孤独をやわらげる電波の窓です。
夜の机の上から、世界へつながれます。



次はあなたの番です。生涯現役の扉を開きましょう


デジタルは、決して若者だけのものではありません。
82歳の私が、いまも楽しめているのです。
あなたにできないはずがありません。
必要なのは、完璧さではなく好奇心です。
かつて免許を持っていた方へ。
押し入れの無線機を、もう一度見てください。
あのダイヤルに触れた瞬間、
昔の胸の高鳴りが戻るかもしれません。
新しい趣味を探している方へ。
無線は、ひとりで始めても孤独ではありません。
電波の先には、必ず誰かがいます。
国境も年齢も越えて、返事を待っています。
生涯現役とは、仕事を続けることだけではありません。
今日も新しい不思議に手を伸ばすことです。
私たちの世代には、経験という財産があります。
そこへ新しい技術を少し足せばよいのです。
古い知恵と新しい道具が出会う。
そこに、シニアの本当の強みがあります。



参考文献リスト
もし、あなたが「もう一度、あの無線機に火を入れてみようかな」「アンテナの自作や、最新のデジタル通信についてもっと詳しく知りたい」と思われたなら、ぜひ私の無線専門ブログCQ~JA3CGZ アマチュア無線ブログを覗いてみてください。図解を交えて、わかりやすくステップを解説しています。空の上で、あなたと繋がれる日を心から楽しみにしています。


