皆様、こんにちは。82歳になる現在も、健康食品会社の代表を務めながら、アコーディオン演奏やアマチュア無線を楽しんでいる加藤凌です。今回から全3回にわたり、「アジアの歌姫・魂の継承」というテーマで、私の人生に大きな彩りを与えてくれた音楽について語らせていただきます。
第1回目となる今回は、私を惹きつけてやまないテレサ・テンさんの歌声と、そこから発見した中国語という言葉の美しさについてお話しします。長年の教員生活を経て感じる、言葉と音楽の深い結びつきを皆様にお伝えできれば幸いです。
サトルくん(当時の教え子)難解な漢字から言葉の美しさへ〜中国語との出会い


私が中国語に興味を持ったきっかけは、やはりテレサ・テンさんの歌声でした。最初は、中国語といえば漢字ばかりが並んでいて、とても難解で近寄りがたい言語だと感じていたのです。
しかし、彼女の歌を原語で歌ってみたいという思いから、少しずつ発音を覚え、歌詞の意味を辞書で引きながら理解していくうちに、私の中で大きな変化が起きました。
中国語特有の四声(声調)が織りなすメロディのような響きと、一つの漢字に込められた深い意味を知ることで、「中国語ってこんなに美しい言葉だったのだ」と気づかされたのです。今では、その言葉の響きに段々と深い愛着が生まれています。



日本の美しい名曲を歌い継ぐ〜テレサと陳佳への感謝


テレサ・テンさん、そして「テレサの再来」と呼ばれる陳佳(チェン・ジア)さんの素晴らしいところは、日本の歌が本当に上手で、日本の音楽を心から愛してくれている点です。
彼女たちは、日本語と中国語の両方で、一つひとつの言葉に心を込めて歌ってくれます。「里の秋」や「旅愁(送別)」、「北国の春」、「昴」といった楽曲は、私たちが子どもたちに語り継ぎ、残していきたい美しい日本の唱歌や名曲です。
元教師として、これらの素晴らしい楽曲を彼女たちが大切にレパートリーに入れ、国境を越えて歌い継いでくれていることに、言葉では言い表せないほどの深い感動と感謝を覚えます。



カラオケの十八番「月亮代表我的心」の魅力


実は、テレサ・テンさんの歌は私のカラオケの十八番(おはこ)でもあります。「時の流れに身をまかせ」や「つぐない」はもちろんですが、私が特に愛してやまないのが「月亮代表我的心(月はわが心)」という曲です。
この曲は、中国語でも何曲か歌える私のレパートリーの中でも、最も思い入れのある一曲です。優しく語りかけるようなメロディと、月明かりのように静かで温かい歌詞が、本当にステキなのです。
アコーディオンを演奏する際にも、この曲のメロディラインの美しさは際立ちます。自分で演奏し、歌うたびに、テレサさんの優しさが心に沁み渡るのを感じます。



音楽家・元教育者として感じる「言葉の壁を越える音楽の力」


30年間の理科教師、そして校長としての経験から、私は常に「人と人が理解し合うための架け橋」について考えてきました。言葉が通じなくても、音楽という共通の言語があれば、私たちは心を通わせることができます。
テレサ・テンさんの歌声は、まさにその架け橋でした。彼女の音楽は、日本とアジアの人々の心を繋ぎ、お互いの文化を尊重し合うきっかけを作ってくれました。
82歳になった今、アコーディオンを奏でながら感じるのは、音楽には国境も年齢も関係ないという確信です。音楽は、私たちの魂を揺さぶり、豊かな人生を築くための最高の贈り物だと信じています。



まとめと次の行動
今回は、「アジアの歌姫・魂の継承」連載の第1回として、テレサ・テンさんの歌声の魅力と、中国語という言葉の美しさについて語らせていただきました。
難解だと思っていた中国語が、彼女の歌を通じて美しい音楽のように響くようになったプロセス。そして、日本の名曲を大切に歌い継いでくれることへの深い感謝の気持ちをお伝えしました。
次回、第2回(4月4日公開予定)では、「テレサの再来」と称される陳佳(チェン・ジア)さんの驚くべき才能と、彼女によって受け継がれる魂について深掘りしていきます。彼女の歌声を初めて聴いた時のあの衝撃を、皆様にも共有したいと思いますので、どうぞお楽しみに!



参考文献リスト
- 加藤凌の音楽ノートおよび個人的な回想録
- テレサ・テン公式ディスコグラフィー(Teresa Teng Memorial Foundation)
- 中国語学習と音楽に関する研究資料

