今回のオリンピック・パラリンピックで使用される会場は合計34ヶ所。8つの新設会場を含むその全貌を、ご紹介していきます。
8万人収容規模へ建て替えられた国立競技場をメインスタジアムとして、
[1]1964年の東京オリンピックでも使用された代々木競技場や日本武道館など過去の遺産を活かした「ヘリテッジゾーン」
[2]有明・お台場・夢の島・海の森など東京湾に面した「東京ベイゾーン」、
[3]その他、サッカーの一部やゴルフ・射撃・マラソン・競歩は「東京都外」での開催となります。
ヘリテッジゾーン (今回)
メインスタジアムとなる、8万人収容規模へ建て替えられた国立競技場や、
1964年の東京オリンピックでも使用された代々木競技場や日本武道館など過去の遺産を活かした「ヘリテッジゾーン」にある競技会場ついてご紹介します。
オリンピックスタジアム
TOKYO2020のメイン会場 開会式・閉会式・陸上競技・サッカー
1964年東京大会のオリンピックスタジアムだった国立競技場の解体後、約3年かけて建設されました。
施設を取り囲む軒庇(のきびさし)には、全国47都道府県から集められたスギを中心とする木材を、各都道府県の方向に合わせて配置されています。
「森の木漏れ日」をイメージしてデザインされた、白・黄緑・グレー・深緑・濃茶の5色の観客席も目を引く存在ですね。
東京体育館
大規模アリーナ 卓球
「東京体育館」は、かっての東京大会では、メインアリーナで体操、屋内プールで水泳が行われました。
その後は様々なスポーツ大会に利用されると同時に一般にも開放されていました。
1990年に全面改築されてリニューアル、メインアリーナは最大1万人が収容可能となりました。
2018年7月から2020年1月31日まで2020東京オリンピックに向けた改修工事が再度実施されました。
国立代々木競技場
日本を代表する名建築の競技会場 ハンドボール
有名建築家の丹下健三氏による戦後を代表する建築で、前回の東京大会では水泳とバスケットボールの競技会場として利用されました。
吊り屋根構造により建物内部に柱が存在しないので、観客は遮られることがなく競技ほ観戦できます。
日本武道館
武道の聖地 柔道・空手
日本伝統の武道を普及奨励し心身錬磨の大道場としての役割を担うために、1964年東京オリンピックの柔道競技会場として建設され、同年10月に開館しました。
法隆寺夢殿をモデルにしたユニークな八角形の施設です。大屋根の稜線は富士山をイメージしているそうです。
皇居外苑
都心の名園 陸上競技(競歩)
数千本のクロマツが生える芝生広場や巨大噴水、水鳥の遊ぶ堀やヤナギ並木が美しい散策路などを備えていて、江戸城の城門跡などの歴史建造物も残っている日本を代表する公園です。
今大会では競歩競技のための会場が仮設整備されます。
東京国際フォーラム
文化情報の発信基地が競技会場に ウエイトリフティング
音楽・アートなどの文化活動や情報発信、国際交流の拠点として、1997年に開業したホール施設です。
大小8つのホールや、34室の会議室が備わっているこの会場は、今回ウエイトリフティングの競技が行われます。
両国国技館
相撲の殿堂で観る、迫力のファィト ボクシング
日頃は日本の国技「相撲」が行われている国技館が、今大会ではボクシングの会場になります。
プロボクシングのタイトルマッチの開催実績もある館内は、すり鉢状の構造で競技が見やすく、四方から観戦が行えます。
武蔵野の森総合スポーツプラザ
バドミントン・近代五種(フェンシング)
今大会のために都内に新設される8施設の中では、最も早く2017年11月に完成しました。
約4,900平方メートル、1万人を収容可能なメインアリーナのほか、サブアリーナ、プール、トレーニングルーム、フィトネスセンターなどを備えています。
東京スタジアム
球技・イベント用多目的競技場 サッカー・ラグビー・近代五種(水泳・フェンシング・馬術・レーザーラン)
武蔵野の森総合スポーツプラザの隣接地にあり、サッカー。ラグビー、アメリカンフットボールなどの球技向けの複数のグランドと陸上競技施設などを備えていて、音楽コンサートや各種のイベントも開催されています。
武蔵野の森公園
自転車競技 ロード(ロードレース・スタート)
東京都三鷹市、府中市と調布市にまたがる都立公園で、北地区と南地区に分かれており、人美街道を挟んで200m北に、野川公園があります。
施設は、朝日サッカー場 テニスコート 軟式野球場・ソフトボール場(総合グラウンド) サッカー・ラグビー場 少年野球場 軟式野球場 西町サッカー場 など多数あり、滑走路を離着陸する飛行機を間近で見る事が出来るため、写真撮影も行われています。
2020年東京オリンピック・パラリンピックの自転車競技ロードレースのコースが武蔵野の森公園(府中市・調布市・三鷹市)をスタートすることが決まっています。
次回は、東京ベイゾーンについてご紹介します。ぜひご覧ください。
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