現代人にとってスマホは、必要不可欠なアイテムで、一日中話すことができないという方もいるのではないでしょうか。
依存気味にスマホを使用することで、さまざまな悪影響を受けてしまう可能性がありますが、その中でも問題となっているものがスマホ認知症です。
なんだか怖い言葉ですが、スマホ認知症とはどのようなもので、どのような危険性を持っているのでしょうか。
本記事でスマホ認知症について紹介しますので、参考にしていただき、しっかりと対策をしていきましょう。
スマホ認知症とは?
スマホ認知症とは、スマホの使い過ぎにより、脳に異常をきたし生活に異常が出てしまう状態のことを指します。
認知症と同じく、正式な病名ということではなく、状態を表す呼称です。
高齢で発症の傾向があるアルツハイマー型認知症とは違い、スマホ認知症は、スマホの依存による脳過労が原因なので、30代〜50代といった若い年齢でも発症の危険性があります。
スマホ認知症の危険性
スマホ認知症が持つ危険性には以下の5つがあります。
遂行実行機能の低下
これまでは計画通りに進められていた作業が困難になってしまいます。
段取り通りにできていた仕事がいつまでも終わらない、テキパキできていた料理が作れなくなったなどの問題が起こる可能性。
コミュニケーション能力の低下
今まで問題なく行えていた人とのコミュニケーションが取れなくなります。
気の利いた言葉が出てこなかったり、相手に想いを上手く伝えられなくなったりすることも。
さらには、相手の言葉の真意も理解することができなくなる可能性があるので、より一層コミュニケーションが苦手になってしまいます。
創造力の低下
脳の機能の低下の影響で、ひらめきやアイデアを生まれなくなります。
仕事や家事がワンパターンとなってしまう傾向があり、工夫することやチャレンジ精神がなくなっていきます。
意欲の低下
スマホを操作している以外にやる気が起きなくなってしまいます。
こうなってしまうと、スマホ認知症とともに、スマホ依存も合併していることになるでしょう。
アルコール依存症やゲーム依存症と同じで、そのことで頭がいっぱいになり、実生活に影響が出るようになってしまいます。
体調不良・情緒不安定
心身の状態をコントロールしている前頭葉の機能が低下してしまうことで、さまざまな体調不良や情緒不安定を引き起こしやすくなります。
怒りやすくなったり、常に不安感を抱くようになったり、些細なことで泣き出すようになるでしょう。
スマホ認知症のチェック方法
スマホ認知症の危険性について紹介しましたが、自分がスマホ認知症なのかわからないという方も多いでしょう。
自分がスマホ認知症に陥っているのか判断する簡単なチェックリストがありますので、確認してみてください。
- 寝る前までスマホを使っている
- トイレにもスマホを持っていく
- 漢字が思い出せない
- 物忘れが増えた
- 仕事や家事の段取りが悪くなった
上記5つの項目に当てはまるものが多いほど、スマホ認知症の可能性が高くなります。
スマホ認知症の予防方法
スマホ認知症は、改善することが可能ですので、以下の方法を生活の中で意識してみてください。
使用時間を決める
スマホの利用時間を決めておいて制限をします。
一日に使っても良い時間を決めておくことで、スマホに触れないように意識しましょう。
手の届く範囲にスマホを置くことで、スマホに触れてしまうという方は、少し離れた場所に使ったら戻すというのも一つの手となります。
休息を取る
スマホを見ているだけで、多くの情報源に触れることになり、脳に余計な疲労を溜めることにつながります。
そのため、脳の疲労を取り除くために、適度に休息を取るようにしましょう。
しっかりと目を休めることも大事です。
できるだけスマホを使わない
わからないことや気になることがあると、すぐにスマホで検索していませんか?
このようなことが習慣化していると、頭で考えるという機会が減ってしまいます。
スマホは便利ですが、自力で解決する方法を探すことも大事です。
デジタルデトックス
デジタルデトックスとは、デジタル機器を一定時間触らないようにすることです。
少しずつデジタル製品に触れない時間を作ることによって、人間が本来持ち備えている五感をとり戻ることにもつながります。
人とのコミュニケーション
人とのコミュニケーションは、脳の活性化を促してくれるため、積極的にコミュニケーションをとりましょう。
人と話す機会が減っているという方は、身近な人と直接会話する機会を増やすようにしてみてください。
スマホ認知症のまとめ
もはや生活から切り離すことのできないスマホ。
高機能で便利がゆえに、いつのまにかスマホ依存に陥っている危険性があります。
今回ご紹介したチェック方法や予防方法を頭に入れておいて、対策できるようにしましょう。
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