世界選手権にて、史上初の快挙を成し遂げた梶原悠未さん。
今回は、そんな梶原さんの競技、女子オムニアムについてや、その練習などについての秘密を紹介していきたいと思います。
梶原悠未さんが東京オリンピック内定
女子自転車競技の梶原悠未さんが東京オリンピック代表となりました。
昨年2月に史上初の金メダルを獲得したことで、東京オリンピックの代表に内定を決めることとなりました。
新型コロナの影響で開催が一年延びましたが、強化するための時間ができたと前向きなコメントを語っています。
女子オムニアムとは?
みなさん、オムニアムという競技を知っていますか?
オムニアムとは、1日で4種目を行う競技です。
各種目の順位によって得られるポイント合計で勝利が決まります。
スプリントから持久系の種目までこなさないといけないため、全てにおいて優れた能力が求められます。
種目の順序も下記の通りで決まっていて、1つでも参加できないと、それ以降の種目にも参加できません。
①スクラッチ
中距離の種目で、定められた距離(男子10km、女子7.5km)を走り、ゴールの順位を競います。
時速50kmを超えるスピードで走るため、迫力のあるレースが見どころです。
②テンポ・レース
男子10km、女子7.5kmのレースです。
5周目以降、毎周1位の選手に1点が与えられ、周回アップ(1周回って主集団に追いつくこと)をした選手には20点が与えられます。
ポイント合計で最終順位が決まります。
③エリミネーション
フライングスタートで始まり、1周後のスターターの号砲によって正式スタートとなります。
2周ごとに最後尾の選手が1名ずつ除外(エリミネイト)されます。
3名となった周で最後尾の選手が除外され、2名になり早くフィニッシュラインを通過(ゴール)した選手が1位、遅く通過した選手が2位となります。
3位以下は除外された順番で順位が決まります。
④ポイント・レース
男子25km、女子20kmのレースです。
10週ごと(約2km)にポイントがもらえる周があり、1位通過:5点、2位通過:3点、3位通過:2点、4位通過:1点。
さらに、周回アップ(1周回って主集団に追いつくこと)をすれば20点が与えられます。
ポイント周の点数と、周回アップの点数の合計で最終順位が決まります。
トラック世界選手権で史上初の金メダル
2020年2月、日本女子自転車史上初の世界女王となりました。
世界選手権にて、女子オムニアムで金メダルを獲得しました。
世界選手権を日本勢で制したのは、33年ぶりで、女子では銀メダルが最高でした。
このことにより初のオリンピック代表を確実としました。
マイヨ・アルカンシェル
マイヨ・アルカンシェルとは、世界選手権の優勝者に与えられるジャージのことです。
自転車乗りには非常に名誉のあるジャージで、翌年度の世界選手権まで大会などで着用することが認められています。
獲得してから一年ほどたった現在では、練習などでもアルカンシェルを着用する自分の姿にも慣れてきた様子。
アルカンシェルを手にした翌年は、成績不振やトラブルに見舞われるといった呪いが怒ると言われていますが、呪いに負けず活躍して欲しいと思います。
練習でのトイレアタックとは?
持久力からスプリントの無酸素の能力も必要とするオムニアムは、練習もかなり厳しいものとなっています。
毎日のように120〜160Kmもの距離をこぎ続けるとのこと。
さらに、4時間もの間こぎ続けて、降りることができないため、漕ぎながら水分をとることになります。
そうすると、トイレに行きたくなるので、「トイレアタック」が始まります。
上り坂などで、全力で漕ぎチームから抜け出してトイレを済ますと、また全力で漕いで追いつくというものです。
かなりきついので、覚悟を決めて行うらしく、トイレすらも練習になるということらしいのです。
梶原悠未の将来の夢は競輪選手
梶原悠未さんは、一生アスリートとして生きていきたいと宣言されています。
まずは東京オリンピックに向けて準備して、オムニアムでオリンピックの表彰台に立つことを目標とされているそうです。
その後、将来は競輪選手、さらにその先はトライアスロンのような、一生続けられる競技をやっていきたいと語っています。
自転車競技はずっと続けていきたいというのが、自転車愛を感じさせてくれますね。
一般の人からすると、競輪やトライアスロンは趣味程度にやるものではないという考えだと思いますが、レベルが違いますね。
梶原悠未のオムニアムとは?のまとめ
快挙を成し遂げた梶原悠未さん。
この勢いのまま東京オリンピックでも活躍して欲しいですね。
間違いなくメダルをとってくれると思いますし、今後さらに活躍してくれることでしょう。
自転車競技は日本ではまだまだマイナーな競技かもしれませんが東京オリンピック後から、目にする機会が多くなるかもしれませんね。
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