みなさん三浦大根をご存知でしょうか?
古くから作られていて、希少価値の高い三浦大根ですが、どのようなものか知らないという人もおおいのではないでしょうか。
今回は、三浦大根について紹介するとともに、選び方やレシピなども紹介していければと思います。
三浦大根とは?
三浦大根とはどのようなものを指すのでしょうか。
三浦大根は、大正時代から栽培されている、神奈川県三浦半島を代表する野菜です。
葉と身の間の首の部分が細く、お尻の方向へと太くなっているのが特徴的。
現在では、青首大根に取って代わられ、年末の3日間のみ、お正月用として出荷されるという、大変希少なものとなっています、
なぜこれほど希少性の高いものとなってしまったのでしょうか?
三浦大根が少ない理由とは?
三浦市は、市町村別で大根の生産量が全国で一位を誇るほどの、大根の名産地です。
冬の時期に関東に出回っている大根のおよそ7割が三浦市で作られたものだそう。
そんな三浦市の名物、三浦大根が少なくなってしまったのは、どういった理由からなのでしょうか。
昭和54年(1979)に発生した台風20号。
この台風20号が海水の塩分を大量に含む強い風をもたらしたため、三浦大根の畑は、ほぼ壊滅状態に陥ってしまったそうです。
そんなときに、応急処置として、まだ収穫が可能であった青首大根を播かれたことがきっかけになったとのこと。
三浦大根よりも、収穫量も多く、また土を選ばない青首大根、さらに小ぶりなことが消費者のニーズにも合っていたため、主流となっていったそうです。
現在では、99%が青首大根、1%が三浦大根とのことで、三浦全体で1000軒のうち、三浦大根を作っているのは40〜50軒ほど。
三浦大根の特徴
三浦大根の特徴にはどのようなものがあるのでしょうか。
- 根の下部にかけて太くなっていく中ぶくれの形
- 根の上部まで真っ白な白首大根
- 60cm以上と長い
- 重さは3kg〜、重いと8kgにもなる
- 肉質は柔らかく、煮崩れしにくい
これらの特徴を持っており、今なお根強い人気を誇る三浦大根。
年末にしか手にいれることのできない三浦大根ですが、三浦半島周辺の直売所や契約栽培農家などでは、12〜3月まで販売していることもあるので、遠方から足を運んで購入するファンも多いそうです。
三浦大根の選び方
おいしい三浦大根を選ぶ時に、注意したいポイントについて紹介します。
- しっかりと重さがある
実際に持ってみて、しっかりと重さを感じるものであれば、水分を多く含んでいるということになります。 - ひげ根の穴が少ない
ひげ根の穴が少なく、表面が滑らかだと、しっかりと身が詰まっています - 皮がしなびていない
皮部分がしなびておらず、根の部分にハリとつやがあるもの - 葉が鮮やかな緑色、茎がピント張っている
生き生きとしているもの
三浦大根を選ぶ際には、これらのポイントについて意識して選んでみてください。
また保存の時には、三浦大根は、大きくて重いので、冷蔵庫に入れるのは厳しいと思います。
ですので、日の当たらない場所に置いて保存することになりますが、大根の尻尾部分をカットしないようにしましょう。
大根は水分量が多いので、乾燥しやすいです。
どうしてもカットする場合は、切断面をラップやキッチンペーパーで包むようにしてください。
おすすめのレシピを紹介
三浦大根は、味が濃いので、生食でも楽しめますし、煮崩れしにくいので、煮込み料理にもぴったりです。
大根フライ
- 大根を5ミリ程度の厚さに切って下茹で
- 小麦粉をまぶし、チーズとハムを挟み、小麦粉をつける
- 2を卵、パン粉の順につけ、180℃の油に入れ、きつね色になるまで揚げる
大根の味をしっかりと味わうことができるのでおすすめです。
マグロ大根
- 大根の皮を剥いて、半月切りにして下茹でしておきます
- マグロの尻尾を、皮を剥いてぶつ切りにする。
- 水、砂糖、醤油、みりんが入った鍋に、大根、にんじん、昆布を入れて、ある程度煮えたら、マグロを入れ、中火でさらに煮込む。大根が柔らかくなったら完成。
- 盛りつけたら、上に大根の葉を刻んだものをのせて彩りをつける。
まとめ
非常に希少性の高い三浦大根ですので、知らなかったという人もいらっしゃるのではないでしょうか。
とても味が濃く、生食でも、煮込みでも楽しむことができるので、大根が好きな方にはたまらないものだと思います。
三浦半島まで足をのばしてみて、ぜひ味わってみてください。
コメント