栄養失調と聞くと、満足な食事ができなかったかなり昔のイメージがありますよね。
ですが今、新型栄養失調なるものが増えてきているとのこと。
大人だけじゃなく、子供も新型栄養失調になる可能性が高くなっているようです。
新型栄養失調とはどのようなもので、原因や対策、セルフチェックの方法について紹介しますので、参考にしてみてください。
新型栄養失調とは?
新型栄養失調とはどのようなものなのでしょうか。
かつての食糧不足や経済的な理由によって満足に食べられないと言った栄養失調とは違います。
新型栄養失調は、摂取カロリーは足りているのに、特定の栄養が足りず不調につながってしまうことを指します。
朝ご飯を抜いてしまったり、偏った食生活などが引き金になってしまうことが多いそう。
新型栄養失調は大人や子供に増えている
新型栄養失調はまず高齢者の方に多いと言われてきました。
高齢者の方は、麺類やお茶漬けなどのさっぱりしたものだけで食事を済ませたり、歯を失うなどの理由で硬いものを避けるようになったりすることで、栄養が不足してしまいます。
こういった高齢者の場合とは違い、若い女性も新型栄養失調に陥っています。
それだけではなく、中年世代の大人や子供などにも新型栄養失調の人が増えてきているそうなんです。
新型栄養失調の原因は?
どうして新型栄養失調になってしまうのでしょうか。
先ほどの高齢者の方の理由とは違い、自己流の食事制限ダイエットや偏った食事などが原因で栄養不足になってしまうようです。
摂取カロリーは足りているのに、タンパク質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素が不足してしまいます。
新型栄養失調の対策は?
新型栄養失調の対策はやはり食事のバランスが重要となります。
朝食を取らない、同じものばかりを食べる、サプリメントに頼るなんてことは避けましょう。
いろいろな食材を取ることが大事です。
不足しがちで、意識して摂りたい栄養素を紹介します。
タンパク質
タンパク質は、筋肉や臓器、免疫細胞を作る材料です。
タンパク質が不足してしまうと筋肉量が減少して太りやすくなってしまったり、免疫細胞が不足して感染症リスクが高まる可能性があります。
防ぐためには、肉や魚、大豆製品を積極的に食べるようにしましょう。
ミネラル
タンパク質の次に不足しがちなミネラル。
16種類の必須ミネラルのうち、カルシウムとマグネシウムは特に不足しがちです。
カルシウム不足は骨がもろくなり、マグネシウム不足は狭心症や心筋梗塞などのリスクが高くなると言われています。
マグネシウムの摂取には、白米ではなく玄米、パンも全粒粉のもの、またスーパーフードのアマランサスやオートミールなどがおすすめです。
ビタミン
ビタミンでも特に、ビタミンAとビタミンB1です。
ビタミンAは視覚の正常化、皮膚や粘膜の健康維持、さらにがんの発症を抑えるのにも有効とされています。
ビタミンB1は、脳や神経の機能を維持する働きも持っています。
どちらも豚肉に豊富に含まれているので積極的に取りたいですが、偏らないように注意してください。
新型栄養失調のセルフチェック
新型栄養失調になっていないかセルフチェックしてみましょう。
- 野菜中心の食事(お肉をあまり食べない)
- 油をあまりとらないようにしている
- 丼ぶりやラーメンなどをよく食べる
- アルコールの量が増えた
- 栄養ドリンク、スポーツドリンクをよく飲む
- 目が乾燥する、目が疲れる
- 野菜や果物をあまりとらない
- 冷えが気になる
- 風邪をひきやすい
- インスタント食品やコンビニ食が多い
- 抜け毛が増えた
- 精力が減少した
チェックがついた箇所で足している栄養素が変わってきます。
1→タンパク質が不足の可能性。
2→脂質が不足の可能性。
3、4、5→ビタミンB群が不足の可能性。
6→ビタミンAが不足の可能性。
7→ビタミンやミネラル、食物繊維が不足の可能性。
8→タンパク質や油、鉄が不足の可能性。
9→タンパク質やビタミンA、ビタミンD、亜鉛が不足の可能性。
10→カルシウムが不足の可能性。
11→亜鉛が不足の可能性。
自分がどこに当てはまるか確認して参考にしてみてください。
新型栄養失調とは?のまとめ
栄養失調と聞くと、ご飯が満足食べられなかった時代のものでしょと思う方も多いと思います。
こんな飽食の時代に栄養失調になるなんて考えないことでしょう。
ですが気づけば自分も新型栄養失調に陥っていて、なんか体調が悪いと感じているかもしれません。
セルフチェックなどで自分の食事などの傾向を知って、当てはまるものがあればぜひ改善してみてください。
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