2020年は、新型コロナウイルスの影響によって、東京オリンピックが延期となってしまいました。
東京オリンピックに出場が決まっていた選手たちも競技によっては、再選考となったりするなどしていました。
柔道に関しては、男女14階級のうち、唯一男子66kg級だけが決定していませんでした。
今回は、異例となった代表決定戦について紹介していきます。
阿部一二三のプロフィール
阿部一二三選手のプロフィールに関しては、別記事で紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
阿部一二三選手が東京オリンピック内定!
そんな異例の代表決定戦ですが、見事制して、東京オリンピック代表となったのは、阿部一二三選手です。
オリンピック代表が決定して、やっと夢のスタートラインに立てたと語っています。
勝利を決めた試合後も興奮が覚めることなく、翌日の朝4時まで眠ることができなかったと明かしています。
よほどのプレッシャーの中での試合だったと想像できますね。
日本史上初の一試合のみのオリンピック代表決定戦
なんと今回の代表決定戦は、史上初めてとなる1試合で代表を決めるものとなりました。
相手は、ライバルの丸山城士郎選手です。
本当は、12月に開催される予定だったグランドスラム東京で代表を決定するということでしたが、新型コロナウイルスの影響により、海外の選手を招聘ができず中止に。
そのため、男子66kg級の代表決定戦を、異例のワンマッチで行うという形となりました。
ライバル丸山城志郎選手との死闘
代表決定戦の相手は、これまでもさまざまな大会で激しく争ってきた丸山城士郎選手。
2人は、素晴らしい攻防を繰り広げますが、なかなか技が決まることはありませんでした。
4分間の本戦では、決着がつかず延長戦に突入することとなりました。
見ている側も息が止まるほどの試合展開です。
勝負はゴールデンスコアに
4分間で決着がつかなかったため、ゴールデンスコアと呼ばれる延長戦に突入していきます。
ゴールデンスコアでは、時間無制限となり、どちらかにポイントが入った時点で終了となります。
すぐに勝負が決するかと思われましたが、それでもなかなか決することはなく、延長戦が16分30秒を越えたところでテレビ東京の生中継が終了してしまいました。
決着がついたのは、20分を越えたところ。
阿部一二三選手の大内刈りが見事技あり、死闘を制することとなりました。
全力の勝負を20分以上も戦うと考えるとものすごいことですよね。
出血をしながら勝負をするシーンには、心を打つほどの気迫が伝わってきました。
兄弟で東京オリンピック優勝へ
代表に内定したことで、やっとスタートラインに立つことができたと語る阿部一二三選手。
阿部一二三選手には、阿部詩さんという妹さんがいて、そちらも女子52kg級で東京オリンピック代表を決めています。
阿部一二三選手の目標は、兄弟でオリンピックを優勝すること。
今回、2人で代表を決めたので、オリンピックの舞台で輝きたいとのことです。
東京オリンピックという場で、兄弟で沸かせているシーンをぜひ見てみたいですね。
阿部一二三のまとめ
今回の東京オリンピック代表決定戦は、異例のものとなり、とても見応えのあるものでした。
試合時間からもわかる通り、2人のオリンピックへの思いは凄まじいもので、テレビ画面からもそれがひしひしと伝わってきました。
テレビで見ているものとしては、どちらも負けてほしくはありませんでしたが、決着をつけないといけないのが歯痒いですね。
この激闘を見る限り、今回の試合がオリンピックを含めて実質決勝戦と思わせるほどのレベルの高さでした。
この戦いを制した阿部一二三選手ならば、危なげもなく東京オリンピックの場で、輝く姿を見せてくれることでしょう。
あとは、何事もなくオリンピックが開催されることを祈りたいと思います。
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